昨年、同じように最下位から優勝したセ・リーグの東京ヤクルトスワローズは今年も順調に勝ち進み、52勝24敗1分けの貯金28で勝率.684。史上最速マジック点灯でマジックは51。2位巨人に13.5ゲーム差をつけ首位を独走中。一方、わがオリックス・バファローズは37勝40敗の借金3で勝率は.481。首位へ7ゲーム差の5位と随分と差をつけられてしまいました。

コロナ禍でなかなか戦力が整わなかったのもありますが、正直言ってやはり4番打者の成績の差が大きいと思います。ヤクルトの4番村上のここまでの成績は、打率.307(6位)本塁打29本(1位)打点78(1位)四球60(1位)出塁率.438(1位)得点圏.320(5位)なのに対し、不動の4番となるはずだった杉本選手の成績は、打率.233、本塁打8本、打点25、四球23、出塁率.238、得点圏.238という事でチームの得点力としても、厳しい結果となってます。

しかし、この杉本裕太郎選手というのは、徳島の名門徳島商業では1年の夏に甲子園、東都大学リーグの青山学院大学ではリーグ史上6人目のサイクル安打、社会人野球のJR西日本でも1年目から公式戦出場と、これまでもプロ野球選手を輩出している名門を渡り歩きながら成績も残し、ドラフト会議では、88人中87番目に指名というドラフト10位で入団。
大学時代3,4番を打った吉田正尚選手とまた同じユニフォームを着ることに。その後、福良、西村両監督の野球スタイルにはハマらず苦労していたところに、それまで見てくれていた中嶋2軍監督が監督就任と、常に実力と運を持ち合わせた選手だと思っています。
もし、中嶋監督が就任していなければ、年齢や成績からしても微妙な立場だったかもしれませんが、昨年その素質が開花し、プロ5年間で9本塁打の選手が、あの王さんや落合さんが獲った打撃タイトルの中でも一番華やかな本塁打王のタイトルを獲ることが出来ました。
今年、絶望的なスランプに陥りながらも、セ・パ交流戦に入るとなんと首位打者を獲得。こんな華を持った選手はそうはいませんので、この後のシーズン必ず巻き返して、きっとまたスポットライトを浴びる時が来ると信じています。
【PERSOL パ・リーグTVより】
あすからは地元に帰って京セラドーム大阪で4試合、ほっともっとフィールド神戸で2試合の6連戦が始まります。あすは対埼玉西武戦で先発投手は宮城投手と発表されています。ここまで6勝4敗と言う成績で大崩れせず安定したピッチングを見せてくれていますので、あすもキレのいいストレートを楽しみにしています。

野球のない平和で退屈な月曜日の夜、ポンタ監督は「キャラメルポップコーン」でも食べながら過ごすことにします。


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