


10月30日(日) 神宮 観衆 29,381人
オリックス 5 - 4 東京ヤクルト
対戦成績:オリックス 4勝 2敗 1分(オリックス)
B 100040000 5 H 8
S 000000040 4 H 8
投手:宮城・宇田川・山﨑颯・比嘉・ワゲスパック
:サイスニード・大西・田口・石山・清水
勝:宮城 1勝 1敗 0S
敗:サイスニード 0勝 1敗 0S
S:ワゲスパック 1勝 0敗 3S
本塁打:太田1号
オスナ2号③
3勝2敗1分で悲願の日本一へ王手をかけたオリックス・バファローズが、その勢いで一気に決めてしまいたいきょうの先発はプロ初の中4日で左腕の宮城投手です。
大田椋 日本シリーズ史上初初回先頭打者初球ホームラン
きのうと同じスタメンで挑むオリックスは、何としても先制点を欲しいところ。
先頭打者の太田選手に出塁を期待していたところが、何とサイスニードの投ずる初球のストレートをジャストミートした打球は、センターバックスクリーン横に突き刺さる日本シリーズ史上初となる先頭打者初球ホームランとなり、欲しかった1点を先制することが出来ました。
先発 宮城快調なピッチング
1点をもらっての注目の立ち上がり、好調塩見を三塁ゴロ、2番キブレハンを1塁ファールフライ、そして第2戦で3ランを浴びた山田は遊撃ゴロに打ち取り3者凡退と上々の出来栄え。
2回は2死後、中村、サンタナに連打を浴びますが8番長岡を遊撃ゴロに打ち取り無得点に抑えると3回、4回はそれぞれ三者凡退に打ち取り東京ヤクルトに得点を許しません。
5回 相手のミスの乗じ貴重な追加点
先頭の9番伏見選手がカウント2-2から鮮やかなライト前ヒットで出塁すると、9番宮城投手のバントを三塁の村上が捕れず、遊撃前まで転がる内野安打になり無死1、2塁。
1番太田選手も三塁前にバントを転がすと、三塁村上が早くベースに戻り過ぎてこれも投手内野安打になり無死満塁。
2番宗選手の痛烈な当たりは1塁オスナの正面に飛び、ベースを踏んで1死、ホームへ送球し三本間に挟んで2死となり、チャンスが潰えたかと思いましたが、3番中川圭太選手が四球を選び満塁とし、ここで4番吉田正尚選手が死球で押し出しとなり2-0。
続く5番杉本選手の打球は左中間へ上がり、センターフライかと思われましたが、センターの塩見がグラブに当てながら捕れずに後逸し、3人の走者がホームに還り5-0とリードを広げました。
先発宮城 5回3安打無失点の好投
5点のリードをもらった宮城投手は5回裏1死後、サンタナ、長岡に連打を浴び1死1、3塁のピンチを迎えますが、だいだ川端には一球も振らすことなく見逃しの三振を奪い、1番塩見も遊撃ゴロに仕留めこの回も無得点。
結局、宮城投手や5回を73球3安打5奪三振1四球無失点と素晴らしい投球で、先発投手の役目を果たしてくれました。
6回からマウンドには剛腕宇田川優希
6回裏は東京ヤクルトが2番からの好打順という事もあり、2番手には剛速球の剛腕宇田川投手をマウンドに送りました。
2番キブレハンに代わる代打の丸山を空振りの三振、3番山田にはフルカウントから四球を与えますが、4番三冠王の村上をカウント1-2から見逃しの三振、続くオスナをレフトフライに打ち取り、得点を許しません。
7回裏にもマウンドに上がった宇田川投手は、中村をライトフライ、続くサンタナには高めのストレートをセンター前へ弾き返され、中川圭太選手が弾く間に2塁を奪われ1死2塁。
8番長岡をレフトフライで2死2塁として、ここで代打にベテラン青木を迎えますが、ここはカウント1-2からハーフスイングで空振りの三振を奪い2イニングを見事無失点に抑えてくれました。
8回裏山﨑颯まさかの4失点
オリックス自慢のリリーフ陣、3番手は山﨑颯一郎投手がマウンドに上がりましたが、先頭の塩見、続く丸山に連打を浴び無死1、2塁。
3番山田は空振りの三振に仕留めますが、4番村上にライトへタイムリーを浴び1点を返され、なおも1死1、3塁で5番オスナにカウント2-1からレフトスタンドに叩き込まれ5-4の一点差。
しかしここで、山﨑颯一郎投手に代わってマウンドに上がったベテラン比嘉投手がこの場面でも、中村を三振、サンタナを粘られながらも投手ゴロに仕留め、流れを止めてくれました。
1点差で9回裏のマウンドにはワゲスパック
9回表のチャンスを逃し、神宮球場が異様な雰囲気に包まれてきた9回裏のマウンドにはワゲスパック投手が上がり、悲願の日本一へあとアウト3つとなりました。
先頭の長岡をセンターフライ、続く第2戦に3ランを放った長岡を遊撃フライに打ち取り2死。
このシリーズホームランも打っている1番塩見に対し、簡単に追い込みカウント1-2からの4球目は空振りの三振!!
9回裏には近鉄のユニフォームを着て、近鉄の三色帽子を被って、テレビの前で祈るように見ていましたが、ついにその瞬間が訪れ、オリックスが26年ぶりの日本一に輝きました。
外国人助っ人野手もいない、生え抜きの野手だけで戦ったオリックス・バファローズ。ほんまにようやったと思います。ありがとう。
バファローズ悲願の日本一達成
オリックスは26年ぶりの日本一ですが、オリックス・バファローズにとっては合併後の初の日本一、そして近鉄バファローズとして1962年に生まれたこのバファローズというチーム名での初の日本一。
今は無き近鉄バファローズの果たせなかった悲願の日本一を、なんと60年の年月を経てついに叶えてくれました。
身売り、合併などで複雑なファン感情のこのチームでしたが、それぞれが勝てなかったヤクルトを倒して、阪急ファン、ブルーウェーブファン、近鉄ファン、オリックス・バファローズファンが初めて心ひとつになれたような気がします。
日本シリーズMVPは杉本裕太郎選手
日本シリーズの最高殊勲選手には杉本裕太郎選手。
そして、優秀選手に山﨑福也投手、吉田正尚選手、塩見選手。敢闘賞にオスナ選手が選ばれました。
しかし、剛速球で東京ヤクルト打線を完全に封じ込めた宇田川投手、ピンチに登板し完璧なリリーフをしてくれた比嘉投手、1勝3セーブのワゲスパック投手にも何か賞をあげたい気持ちです。
感涙にむせび泣くポンタ監督は、シリーズ4本目のヤクルトを祝杯にして、「もちもちクレープ イタリアマロン」でお祝いをしようと思います。
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