ホーム6連戦の最初の北海道日本ハム3連戦を3連勝し、46勝46敗の勝率5割に到達したオリックス。きょうからは3.5ゲーム差で追う首位福岡ソフトバンクとの3連戦。

オールスター前の3連戦とあって、投手陣を総動員してでも勝ち越し以上の成績を収めたいところ。その初戦を任されたのは、前回ソフトバンク戦でプロ初完投しながらも悔しい敗戦になってしまったリベンジの登板となります。


中8日と休養十分の宮城投手は、立ち上がり簡単に3人で打ち取り、続く2回も今宮には四球を与えますが後続を断ちこの回も無得点。
その裏、宮城投手を援護したい打線は、先頭の杉本選手が福岡ソフトバンク先発杉山の152キロのストレートをレフト前へ弾き返し無死1塁とし、6番当たりの出てきたマッカーシー選手が、得意の高めに来た153キロのストレートを完璧に捉え、打った瞬間わかる4号2ランがライトスタンドへ突き刺さりました。
その後2死を取られますが、頓宮選手がレフト線への2塁打で出塁し、続く石岡選手の遊撃ゴロを名手今宮の悪送球で、この間に頓宮選手が還り3点を先制しました。
1、2回と快調な投球を見せた宮城投手だけに、この3点できょうは楽な投球になると思われたのですが、先頭の苦手リチャードにライト前ヒットを許し、続く甲斐にもレフト前を許し無死1、3塁とされ、ここで1番の野村勇にまさかの同点3ランを許してしまい、あっという間に追いつかれてしまいました。
嫌な雰囲気になりかけたのですが、3回裏先頭の主砲吉田正尚選手が痛烈なセンター前ヒットで出塁すると、続く杉本選手が四球を選び先発の杉山をKOし、2番手武田からマッカーシー選手も四球を選び満塁。
ここで安達選手も四球を選び押し出し、続く紅林選手のセンター前タイムリーでもう1点追加で5-3とリードを広げましたが、この後の無死満塁を活かせず一気に突き放せなかったのが、後にどう響くのか。
先発宮城投手を3回であきらめ、4回頭から山﨑福也投手をつぎ込む必勝態勢。
5回柳田にタイムリーを許し4-5とされ、6回も2死満塁のピンチを迎えますが、佐藤直をカウント1-2から渾身のストレートで空振りの三振を奪いピンチを脱しました。
6回裏は、この回から代わった津森を攻め、先頭の吉田正尚選手がライトへヒットで出塁すると、続く杉本選手がきょう3つ目の四球を選び無死1、2塁とチャンス。
ここでマッカーシー選手が2塁ゴロ併殺、安達選手の痛烈な当たりが1塁ライナーでチャンスを逃すと、その裏、代わった阿部投手が柳田に同点ホームランを浴びてしまいました。
こうなれば、どちらが先に勝ち越すかになります。
8回からは近藤投手。球は走っていましたが先頭の野村大に巧く打たれて3塁打と、いきなりの大ピンチ。
続く穴の多いリチャードに四球を与えてしまい無死1、3塁。ここで中嶋監督は相手のスクイズに備え、1塁をマッカーシー選手から中川圭太選手に代えるナカジマジック。
そして続く甲斐がその中川圭太選手の前にスクイズ。中川圭太選手からホームに送球するも周東の足が一瞬早く勝ち越しを許してしまい、その後2死2、3塁で柳田を申告敬遠しますが、続くデスパイネに押し出し。決定的な2点を許してしまいました。
最終回はモイネロに抑えられ5-7の痛い逆転負け。3点を先制したすぐ後の3回表に宮城投手が打たれた野村勇の3ランがあまりに痛かった。
そして、3回裏2点を奪った後の無死満塁を活かせなかったのも敗因。首位福岡ソフトバンクを倒せるチャンスを逃したきょうの負けは本当に痛い。
あすは山本由伸投手で絶対に負けられない試合となってしまいました。

勝てる展開の試合を落とし悲しむポンタ監督。中嶋監督の勝利への執念が実らなかったこの負けが後に響かなければいいのですが。

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